案外作れるようになるもんだなぁ、と。
ここ数年1/12サイズの物色々買ってますが、服でこういうの欲しいな~と思う事が一番多かったので、1/12サイズのドール服の自作に挑戦してみました。
去年の末に内容の割に安いミシンが手に入ったっつーのがでかいですけども。
ミシンを手に入れるところから型紙自作するところまで一通りやってみましたよ。
やったことないけど興味あるな~という人の参考にでもなれば幸い。
頑張れば意外とできるようになるぞ!
ハードルは高い気がするけども!!
1.まずはミシンを買ってみた
私が購入したミシンはこちら。
(Amaでは買ってないが)
とりあえずミシンを探そう!という事で色々調べてみたんですが、いろんな意見があるんですねぇ。
・フットペダルは必須。
・ミシンは同じものでも場所によって値段が結構変わる。
・安いのは使いづらいし壊れる。本体価格はネットで5万超える位(小売価格15万超える位)のやつが良い。
・ロックミシンはなくても大丈夫。必要だと思ったら買うのはあり。
・家庭用ミシンは縫い目とかも選べるが、職業用ミシンは直線縫いしかできないけど丈夫で速く、パワーもある。
ここら辺がポイントになるのかな~、と。
んで、これらを考慮した結果最終的に買ったNP860とモナミヌウプラスSC217とで悩んでたんですが
ミシン販売専門店
こちらでワイドテーブルにフットコントローラーついて4万ちょい、で売ってたのを見つけたんでこっちにしてみました。
2018/3/11日時点だとちょっと高くなってる?
モナミヌウの方だと同じ内容で比べると1万位高かったので、まぁこっちでいいかな、と。
小売定価が16万位のミシンなので性能的には問題ないだろう、とも思いましたし。
使ってみた感想としては糸通しワンタッチでできますし、案外静かなので使いやすい…んじゃねぇかな、と思いますかね。
自動糸切りとか返し縫とか1ボタンでできるので使いやすいです。
縫い目も最小が1mmなので1/12サイズでもさほど目立ちませんし。
ただボタンホールは最小でも使えないですし、ワイドテーブルはいらんかったな、と思いますね。
また手元を照らすためにLED照明が1灯ついてますが案外暗い、9番針だと付属の糸通しが使えない、という地味な欠点もあります。
またこのミシン、自動糸切り機能がついてるせいか、鳥の巣(布の裏側で糸がぐちゃぐちゃに絡まる現象の事。上糸のたるみが原因らしい)が頻発するんですが、縫い初めに上糸と下糸を伸ばして押さえながら縫うと解消されます。
上糸だけ延ばす、とか縫い終わってから上糸引っ張る、とかでも何とかなる事がありますが、この方法が一番確実性が高かったです。
余裕がある人はモナミヌウの方がいいんじゃないかな、という気がしますが使っている人がいたら使用感とか教えてくれるとありがたいです。
2.入門書の型紙から作ってみる
ミシンは用意した!
糸と針も準備OK!
中学校で使ってた裁縫セットもあるから多分最低限の道具はあるはず!
という訳でまずは入門書についてる型紙をもとに作ってみました。
使ったのはこちら。
恐らく1/12(というかピコニーモ)の型紙が付属してるドール服自作のための入門書ってこれしかないと思います。
ただこれ、入門書としては結構難しいんじゃないかな、という気がしました。
実は5年位前に手縫いでこのサイズのドール服作ったことがありまして。
その時に使ったのはこちらの本。
これに比べると説明が簡素というか、求められてるレベルが高いというか、結構細かい作業が要求されるんですよね…
分からない単語とかが普通にあったので、この本で勉強したりもしましたし。
てぬいのドールコーディネイトレシピの方が初心者にはお勧めなのかな、と思いますかね。
手縫いとは書いてありますが、ミシンでも問題なく作れますよ。
この本には1/12サイズの型紙がついてないんですが、それはまた後述。
作ってみたのがこちら。
小さなお人形のためのドール・コーディネイト・レシピに載ってるのを一通り作ってみました。
割と雑ですけども。
この本についてくるのは旧ピコニーモS素体用の型紙なんですが、特に修正等しなくても関節強化ピコニーモS素体用の服は作れます。
ただちょっとサイズがあってないんじゃないかな~という所はありましたかねぇ。
またこの本って裁縫用ののり(裁縫上手とか)使う個所が結構あるんですが、裁縫上手って固まると白化する事あるじゃないですか。
それが布についちゃったりすると水じゃ取れないんですが…
消毒用エタノール使うと取れます。
こんな感じ。
綿棒にエタノールしみこませてこすると結構落ちます。
布によっては色落ちたりいたんだりする可能性がありますが、裁縫上手が付着しちゃって困った、という時は試してみてもいいんじゃないかな、と。
個人的な経験としてはシーチングだと特に問題は起こりませんでしたよ。
ここに載ってるのは一通り作っちゃったし、じゃあ他のも作ろうかな…と思ったんですがここで問題が。
1/12サイズの型紙がない!!
3.リカちゃん用の型紙を縮小してみた
1/12サイズの型紙って本当にないんですよね…
ネットで公開されてる方や、ドーリーバード辺りだったらどっかの号にありそうな気がしますが…
ここでふと、
「リカちゃん(1/6サイズ)の型紙縮小したら1/12用の型紙になるんじゃね…?」
と思いまして。
んで、作ってみたのがこちら。
先ほどのてぬいのドールコーディネイトレシピのリカちゃん用の型紙を60%に縮小して縫代をつけて塗ってみました。
てぬいのドールコーディネイトレシピはフェルトの仕様を前提にしてるので端処理用の縫代ついてないんですよね。
先ほどの武装神姫用の服はこの方法で作ったんですが、同じくらいのサイズだし多分行けるんじゃねーかな、と。
因みに70%だと大きすぎる感じでしたね。
ジャケットやワンピースは特に修正しなくても着れると思います。
ただズボンはたけも足りてないですし、何より形状の違いから後ろで止められないので流用できませんかねぇ。
本来なら型紙の修正とかもやるべきだと思うんですが、そんなスキルはないしなぁ…
となると…
4.型紙を自作できるようになってみる
何気にこんな感じの本が出てまして。
この2冊を参考に本体から原型作ってそこから型紙を作ってみました。
修正しようにもここら辺の知識がないとできませんからねぇ。
そして作ったのがこれ。
こんな感じ。
スパッツも作ってみた。
個人的にヒラヒラしてるの好きなのと、武器マウントできた方が楽しいよね~という事で作ってみました。
ニーソつくるついでに買ったスムースニットという生地で作ってます。
(マントはシーチング)
マントは方眼紙巻き付けてそれっぽい型紙を自作してます。
泥っぽいのはファレホのピグメントっつー塗料を使ってます。
原型作る、とか聞くとすげぇハードル高いような感じがしますが、案外できるもんですね。
型紙の教科書には本体に包帯まいて当たりつけて紙をまく、という感じの作り方が一通り載ってるので、素体を持ってる人ならすぐに試せるのではないかと。
今年の初めからやってるので、ここまで来るのに2ヶ月位でしたかね。
仕事とかもやってるけども。上半期は割と忙しいのよねぇ。
襟と袖作るのは難しいかな、と思ったのでワンピース型の物を最初に作ってみました。
教科書にはダーツつけるように、と書いてあるんですがまぁ後から付けりゃいいや、と思ったのでこの服の型紙にはつけてないですよ。
ただまぁ型紙あるならそれに越したことはないと思うので、もっと1/12サイズの型紙増えてくれたらいいな~とは思いますかね。
5.で、今こんな感じ
お腹のあたりで絞ってある服って結構好きなので。
襟と袖の型紙作ってつけてみました。
襟が思ったよりもでかくなったので、改善の余地ありですね。
ギャザーやらレースやらにも挑戦してみたり。
ここら辺のやり方もドールコーディネイトレシピに載ってますよ。
ポンチョテント。
ポンチョにもなるし2つ同じの合わせればテントにもなる、という素敵な装備があると聞いたので作ってみました。
最初はツェルトバーン作る気でしたが、こっちの方が面白そうだったので。
ポーランド軍の装備らしいですが、こんな面白装備があるんですねぇ。
因みにボタンっぽく見えるのは2mm位の真鍮のハトメです。
つぶさなきゃボタンになるんじゃね?と思って使ったんですが案外どうにかなった。
テントにした時に結構小さくなっちゃうので、そこら辺は要改善ですかね。
またレンガとかで押さえないとテント張れないので磁石とか埋め込んでみるのもありかもなぁ、とか。
概ね一通りの原型は作ったので、今後とも何か作ってみたいなぁ、と思ってますよ。
まだまだ作ってみたいものもたくさんありますし、結構楽しいですしねぇ。
こんなものも試してみた。
洋裁に使えるフリーのCADソフトですが、ドール服の作成にも便利ですよ、これ。
レーザー加工機使って布の自動裁断をやってみました。
1/12サイズのドール服作るには結構使えると思います。
以上、初心者がドール服を作るまでのまとめでした。
誰かの何かの参考になれば幸いです。
使った書籍類。
今月にはオビツ用のもでるみたいです。
ピコニーモの男性素体出るみたいですが、それ用のとかもいずれ出たりするのかしらね。
コメント