ドール服作成に便利なソフト・洋裁CADを使ってみた

2018年11月7日

使いやすいし、原型変えれば型紙も変わるという便利機能も搭載。
思った以上にこれは便利。

という訳で今回は
洋裁CAD
というフリーの洋裁用CADソフトをご紹介しますよ。

「ドール服の型紙作るのに使えるソフトねーかなー」と探してて見つけました。

人間用の服を作るのがメインのソフトなので、1/12サイズのドール服に使えるのか?と思いながら色々やってみましたが…
人によっては慣れるまで時間かかるかもしれませんが、かなり便利よ。

1.そもそもの話

一応私、原型作るところから型紙書いて実際に作るところまで一通りできますが、ちょっとストレスを感じていまして。

1.どうも正確性がイマイチ
2.修正がめんどい
3.立体裁断しかできないので、素体が変わると1からやり直し

ここら辺が気になってたんですよねぇ。

「1/12サイズの洋服の図面引けるようなソフトがあれば、ここら辺は解消される気がするんだよなぁ…」

PCなら正確性って意味ではフリーハンドより上でしょうし、一度ファイル作っとけば修正は簡単そうですし…
原型はピコニーモだったら採寸するだけでもできるようになるんじゃね?

とそんなことを考えつつ、ダメもとで探してみたら見つけましたよ、ニーズに合ったソフトを!!

2.洋裁用CADソフト、洋裁CAD!

洋裁CAD
そんなこんなで見つけたのがこちらの洋裁CAD!
上のサイトからフリーでダウンロードできますよ(ただしこれまたフリーのJAVAをインストールする必要性あり)。

洋裁をやるためのCAD、なんてものが存在するとは思いもしませんでしたが、こいつは使えそうじゃないですか!
だがしかし、ドール服に使えるのかね、これ…?

人用の型紙をドール用に変換する方法

オフィシャルにそれっぽいこと書いてあるじゃないかーい。

ピコニーモの倍のサイズのリカちゃん(リカちゃんは1/6、ピコニーモは1/12)で試されてますが、
リカちゃんの型紙は縮小すればピコニーモにも使える(リンク先の下の方参照)し、これいけるんじゃないか?

そう思ったので早速インストールして試してみたのでごぜーます。

3.凄いぞ、洋裁CAD


サクッとインストールして起動。

何気に最初から型紙いくつか入ってまして、リカちゃん用のやつも入ってました。
型紙の倍率を変更して印刷する機能もあるので、これを60%位にすればそのまま使えるか…?

と、思ったんですがこちらの原型、新文化式というダーツがたくさんついてるやつで作られていることから1/12サイズに流用するにはちときつい。
それにどうせやるならピコニーモに合うの作りたいですしねぇ…

まぁ試しに自分で立体裁断した原型をCADで作ってみますか…


んで、試しに作ってみたのがこちら。

プリントスクリーンだとスクショが取れなかった(この後のはソフト使ってます)ので、スマホで画面を撮影するというアナログな方法に頼ってみました。


着せてみるとこんな感じ。

おお、形になっとる。

一応使えてる原型なんで、そりゃ着せられるだろって話ではありますが(汗)

1.基本単位は1mm、最小単位は0.01mm(小数第三位以下は四捨五入されるっぽい)
2.直線も曲線(ベジェ曲線等)も引ける
3.ミラー機能(指定した線を左右対称にコピーする機能)あり
4.変数の設定ができて、四則演算を行う事が可能

とここら辺のことは出来るって事は分かりました。
最小単位が1mm以下ってことであれば、多分これ1/12サイズでも使えるな…

因みにこちらの洋裁CAD、練習ページというのがありましてそこの動画をみれば大体の操作は分かるようになってます。

ただ「線の引き方を定義する」という方法で書くので、手で書くっていうのとは根本的に感覚が異なる、というのが利点であり欠点であるのかなぁ、と思いましたね。
感覚的にはプログラミングやってるのに近いです。

あれも上から定義してって最終的な成果物出す感じ(ループとかジャンプとかあるが)なので。

地味に最後の特徴が最大のポイントだったりするんですが…
まぁそれは後述。

4.ピコニーモ文化式旧原型作ってみた


という訳でダーツがない文化式旧原型でピコニーモ用の原型を作ってみました。

レディース原型作り 旧文化式
こちらのサイトを参考にピコニーモ素体図りながら作ってみましたよ。

洋裁CADの計算式機能等を使えば割と簡単に作れます。
ただ曲線を引くのに割と手間取りましたね…

曲線(ベジェ曲線)を引く場合は
1.最初の点を指定
2.角度をとりあえず指定
3.全ての点を選択
4.角度をいじりながらそれっぽくなるところを探す
という感じで引くのが楽でしたよ。


印刷したやつを着せるとこんな感じ。

紙ベースで試してみましたが、着ることは出来るみたいです。

とりあえず原型は作った!
それじゃあ次はこれをもとにワンピースの型紙でも作ってやろうじゃないかい!!

5.というわけでピコニーモ用袖ありワンピース型紙を作ってみた


4で作った原型をベースに型紙引くとこんな感じになります。
試しに作ってみたんですが、袖がきつすぎたんで袖ぐり下げて穴広げたり、襟回りのつながりを変えたりしてますよ。

見づらいですが上の方の黒線が参照した原型、黄色線が修正線、緑線がワンピースの上、
中段の黒線がスカート部分、一番下の黒線が袖原型、紫色の線が修正した袖原型になります。

縫代の形がおかしくなってますが、ここはちょっと制御しきれておりませんで(汗)

実際に書くときは必要な奴だけ表示して書く、って感じになりますよ。
(それを制御するためのグループという機能もあるよ)

原型をファイル参照するとCAD上に表示されるので、その要素をもとにして線を引く、みたいな感じになりますかねぇ。
ここら辺は実際にやってみるか、動画とかを見てもらった方が分かりやすいんじゃねーかなー、という気がしますが。


印刷時にはこんな感じになりますよ。

それぞれの線ごとに表示・非表示や位置の設定が割と細かく出来ます。

さーじゃあとは印刷して裁断して作りましょうね~…と行きたいところですが!
このCADの凄い所はこの後にある!!

6.1つの型紙から他の素体用のサイズにあっさり変換できる!



上がピコニーモS胸用の型紙、下がLL胸用の型紙。

この2つを作る際にやった事は1つだけでして、バストを50から55に変更した「だけ」です。

これ大きさが違ってるの分かりますかね?
この洋裁CAD、数値の変化に合わせて型紙を可変するように設計することができるのですよ!



実際に作ってみるとこんな感じ。

赤い髪の方がM素体LLバスト、ピンクの髪の方がS素体Sバストです。
概ねバストに合わせて変化してるんじゃないかなぁ。

ピコニーモのような体のラインはほぼ変わらないけど一部のみ違う(例えばバストとか)素体の場合は、基準となる素体で型紙作っておけばあとは違う部分を採寸するだけで、体に合った型紙が作れるようになるわけです。

バストの形が変わればダーツやらなんやらの形も変わると思いますが、その場合は原型を変えればそれに合わせて型紙が変わるように設計することでより細かい変化にも対応可能ですよ。

この機能、ものすごく便利だと思いました。
立体裁断はそれぞれの素体ごとにやらないといけないですからねぇ。

ただしこの機能を使う場合は、値が変わる部分とそれに影響を受ける部分を把握した上で変数化(というか定義というか)しないといけないので、そこが大変かな、とは思いましたが。
そこら辺の影響がある程度把握できる、という事で旧文化式で新たに原型作ったんですね。

まだ触って間もない(見つけたのが1週間前だし)ですが、非常に役に立つソフトだと思ったのでご紹介してみた次第。
フリーソフトですし、一度試してみてもいいんじゃないかな、と思いますよ。

洋裁CAD
こちらのサイトの「CADのダウンロード」からダウンロードできるので、試してみてはいかがでしょうか。

製作者のともさんは精力的に更新されておられるので、今後が非常に楽しみです。

ただたまーにいきなり落ちる事があるのでセーブはこまめにしておいた方がいいですよ。
(自動バックアップ機能もあるので、大抵それで何とかなりますが)

余談.ピコニーモ関節強化素体の数値

バスト:50
(LLバスト:55)
ウェスト:40
背丈:25
ヒップ:62.5
*単位はmm、SとMの違いは足の長さのみで腕の長さも一緒。

折角図ったので一応のっけときます。
この数値で原型作ってるので、そこまで間違ってはいない…と思う。