なんとなく思いついてやってみたら案外できました。
3Dプリンターとはまた違ったメリットデメリットがあってこれはこれで面白いですねぇ。
家具とかだったら大体できそうな気がします。
すげぇや、レーザーカッター&FUSION360。
せっかくなので記事にまとめてみようと思いますよ。
1.そもそもの話
私1/12の背景やら家具やらも割と買ってるんですが、ふと「レーザーカッター使えば薄い木なら切れそうだよな…図面さえ引ければ何か作れるんじゃね?」と思ったんですよ。
Fusion 360を使ってレーザー加工機用のデータ作成に挑戦!
そしたらそのものずばりな記事を見つけまして。
FUSION360は割と使ってますし、これは行けそうだな、と思ったんで試しにやってみたわけでございます。
2.とりあえず作ってみた
記事をもとにFUSION360で図面引いて作ってみた1/12の棚です。
引き出しはカントリーウッドガーデンのドールハウス買うとたまについてくる木箱を使用。
特に余裕とか考えないで切り出したんですが、問題なく使えました。
割と精度いいんですよね、レーザーカッター。
切る段階でどうしたってサイズ小さくなるのでそれがうまく作用した、というのもあるかと思いますが。
図面はこんな感じ。
FUSION360で作った図面(というかスケッチ)をSmartDIYs Creatorという制御ソフトに渡してレーザーカッターで切ってみました。
使ってる木材はラワン材の2.3mmの厚さの板です。
近所のホームセンターでちょうど良いサイズのやつがこれしかなかったんですよね…
案外できんじゃん、という事が分かったので次に作ってみたのがこちら。
1/12スケールのマンターゲット。
スタンドは3Dプリンターで作りました。
FUSION360だと両方作れる(というか本来の用途的には3Dプリンターの方が近い)ってのがいいですねぇ。
切断以外に刻印もできるぞ、レーザーカッター。
レーザーカッターですが切る回数とか速度、出力を調整することで軽く焼く、みたいなこともできるんですよね。
というかどちらかっつーと刻印とかで使う人の方が多い気がします。
木材を切断しようとすると、大抵上位機種(レーザーの出力が高い)買う事になりますし。
3.ただここで問題が
マンターゲットの刻印が妙にずれるなぁ、と思ったんでFABOOL Laser Mini(3.5W)調整したんですが、とにかくうまく動作しませんでね…
これ安いのはいいんですが組み立て、調整まで全部自分でやらなくちゃいけないのですげぇめんどいんですよねぇ…
なので買っちゃいました、Etcher Laser(3.5W)。
割と良いお値段(3.5Wタイプは11万位から)するんで悩んだんですが…
これ物凄い使いやすいですね!
FABOOLは部品で来るんですがEtcher Laserは完成品で来るので組み立て不要!完成品で来るから精度もちゃんと出る!!
更にこいつ、内蔵したカメラで任意の場所を切り出すという機能があるんですがこれのおかげで材料を無駄なく使える!!
FABOOLに比べると加工スペースが小さい(300mm×198mm。A4よりちょっと小さい位)という点はありますが、1/12スケールのもの作るならこれだけあれば十分ですね。
また加工スペースは小さいですが、箱には300mm×300mm程度の材料なら置けるので、案外気になりませんでしたね。
カメラ機能でたまに不具合が出る(画像データが出力できません、となって画像が映らなくなる)というのは気になりますが、PCの方再起動すれば大抵直ります。
スマホとかからも使えるらしいですし、これから買おうっていう方にはEthcer Laserの方をおススメしますねぇ。
んでレーザー加工機新調してさらに作ってみたのが…
4.1/12 棺桶 & 1/12 磔刑台
実際にピコニーモが入れる棺桶作ってみました。
ラワン材の木目が気になったので木工パテでざっと埋めてみましたが…案外面倒な割に効果薄いな、これ。
塗料はファレホ使ってみました。
サフプラ一応吹いて塗ってみたんですがこれちゃんと作れば木工感なくせるかもしれませんねぇ。
1/12 磔刑台。
特撮とかで怪人につかまる味方とかいるじゃないですか。
そういうのできたらなー、って。
本体こんな感じ。
手錠と脚置き場は3Dプリンターで作ってみました。
塗装に使ったのはこちら。
こいつを直接吹いただけですが、これただ吹くだけですっげぇ石っぽくなるので個人的には好きですねぇ。
ちっと高いけど。
この磔刑台は2.5mmのMDF板で作ってみました。
ラワン材に比べると加工性もいいですし、木目もでないから塗装もしやすいですしかなり便利ですね。
今後はこの材料メインで使う事になりそうです。
土台から十字架引っこ抜いてダイナミック救出。
脚置き場はスライドするようにしてあるので、ある程度汎用性はあると思います…そんな使う機会なさそうですが。
1/12 素振り用木刀。
Etcher Laserのセッティングやらなんやらの確認用に作ってみました。
どうせなら手持ち武器にでもしようかな、と。
因みにMDFの2.5mmを3.5Wのレーザーで切断する場合、上述のSmartDIYs Creatorでスピード:200、パワー:100、回数:4という設定でやってます。
いくつか試した中ではこれが一番使いやすかったですねぇ。
ちなみにこの設定だと磔刑台は40分+30分(加工範囲の都合上、2回に分ける必要がある)、素振り用木刀は5分弱で切り出せます。
5.まとめると
1.1/12スケールの家具とかのウッドクラフトは3.5W以上のレーザーカッターで薄い木材(3mm以下)であれば作成可能。
2.図面はFUSION360で作れる。
3.使う材料はMDFが使いやすい。
4.精度は割と高い
5.塗料はアクリル塗料なら流用可能。
といった感じでしょうか。
3Dプリンターと比較した場合、
メリット
1.材料費は割とお安め
2.でかいのを短時間で作れる
3.規格化された材料を使える
4.切る、という事であれば様々な材料(木材、布、紙、アクリル板等々)に使える
デメリット
1.作成できる物の自由度に劣る
2.材料をこがして切る、という特性上小さいものを作るのは苦手
といった感じでしょうか。
デメリット少ないように見えますが1.がかなりでかいので3Dプリンターあればいい、という人も多い気もしますねぇ。
また両方にあるデメリットとして匂いの問題があります。
レーザーカッターは何するにしろ材料焼くので焦げ臭い感じは常にありますし、3Dプリンターはレジンの臭いがありますし。
家に両方あるのでうまい事使い分けられればなぁ、と思いますよ。
磔刑台つかった小ネタで〆。
しっかしうちほんとうにいろんなものあるよな…
という訳でレーザーカッターで1/12なウッドクラフト作ってみたまとめでした。
元々布の裁断用に買ったんですが、こういう用途もあるとは。
思った以上に面白いですねぇ、レーザーカッター。
色々と作ってみたいのがあるので、暫くはこれやってる気がしますかね…
コメント
こちらにもw
大体のものが作れるなら、見映えは後でどうにでもなるので、作り続けて経験にしていく方がよいでしょう。
木製家具なら、焦げ目くらいは濃い目の塗装でわからなくなりますし。
本職(なのかどうか知らないけど)のドールハウスのものでも、戸棚の戸が食い違ってたり、引き出しも隙間だらけで取っ手も揃ってなくてバラバラなんてものが通用してますからw
ここら辺は図面と組む途中の修正次第の経験積んでけば、あちら製のレベルなんてすぐ追い越せます。いや、もう追い越せてるかw
個人的には棺桶、ペーパークラフトのものはうちにあるけどヨレヨレになってるので、この作りならユリカ様にちょうどいいかも。