アサルトリリィ BOUQUET 第9話の考察と感想。

早すぎる『さよなら』。
最初観た時はポカーンでしたが今までの構成考えたらここでこうなるのは予想できたといえばできたか。

つーわけでいつも通り(珍しく早いけど)アサルトリリィBOUQUET9話の感想と考察等を。

色々と盛り上がった回でしたねぇ。
結構気になる所も多いですし、こういう密度の高い話は好きですよ。

因みに今回、9話の重大なネタバレがあるのでまだ見てない人は読まないことを推奨しますよ。

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1.結梨鹵獲作戦

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

前回結梨ちゃんの回収要請がありましたが、我らが一柳さんがそんなこと納得するわけもなく、生徒会を振り切って逃避行開始、というなかなかな急展開から始まりました、第9話。

しかしあれですね、祀様生徒会に所属してて夢結様と同室なんだし、結梨ちゃんが収容された時から生徒会は出張っててそれから恐らく2週間くらい経過しているわけですし、もうちょっとこの2人がコミュニケーション取ってれば前もって色々準備できたんじゃねーか、という気がしなくもない。

前半(5話くらいまで?)では仲良さそうに話してた割に夢結様、一柳さんに祀様の事全く話してなかったっぽいですし…

普段ほぼほぼ興味なさそうな夢結様がそれとなく祀様に興味持ったら色々話してくれると思うんだよなぁ。
夢結様は良くも悪くもまっすぐ一直線な所が良いところだと思いますが、それがちょっと裏目に出た感じがありますかねぇ。

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

1話以来のボタン型フラッシュグレネード。

多分出てくるだろうなー、と思ったらやっぱり出てきたんでほっこり。

何気にこの直前に夢結様が一柳さんに逃亡の指示と行き先を提示してるんですが、多分こいつを使え、という事も言ってたんじゃないかな~、という気がしますよ。

しかしこのフラッシュグレネード、使用するにあたってマギとかいらないんですかね。
仮にマギが発生するとしたらリリィとして割と優秀な生徒会メンバーの内誰かしら気づきそうな気もしますしどうなんでしょう。

といってマギとか関係なく発動できるとしたらこの大きさでこの閃光出すってかなり技術発達してるな、と思いますし誤作動の可能性もかなり高そうな気もするので原理が気になる所です。
マギに反応してフラッシュするならするでHUGEとの戦闘中に無駄にフラッシュウーマンになってしまう気もするが。

因みにこのシーン、フラッシュグレネード使った直後に結梨ちゃんのカットケープ外して離れたところにあったグングニル2つを回収、その上で目の前に追跡者が3人いる状況から逃亡に成功とまたじみーに超人的な大活躍をしてます、一柳さん。

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

何気にこの2人、全く情報がない状態で1日逃げ伸びてますしね。

髪を切っているシーンで早く終わらせて朝練やろう、と結梨ちゃんが言ってるので回収命令が出たのはかなり早朝の出来事だったんじゃないかと思いますが、それからとっぷり日が暮れるまでなんだかんだで捕まらず逃げてるんですよねぇ。

結梨ちゃんは状況が飲み込めてないっぽいですし、一柳さんが先導した、と考えるのが普通かと思いますが…

少なくとも百合ヶ丘のレギオンが2つは投入(ローエングリンと生徒会)されていて、他のガーデンのレギオンにも情報が渡っており、防衛軍すら出張っている、という状態で目的地につけてるのでやっぱすげぇな、と思うんですよねぇ。
動作と判断に無駄がなく異様に素早く手際が良い。本当に何者なんだこの人。

ただまぁどうもリリィ達は今回の作戦にそもそも乗り気じゃなかったっぽいのでそこら辺は差っ引いて考える必要があるかもしれませんね。

それはそれで問題ある気がしますけども。

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

余談ですが今回防衛軍が使っていた車両は恐らく16式機動戦闘車ってやつだと思います。

配備が開始されたのは2017年なんだそーで。
アサルトリリィは近未来、と時代設定がかなりぼやかされてますが多分2020年前後(今までの事を考えるとそれよりちょっと前?)なんじゃねぇかなぁ、とこれからも思いますね。

ただまぁ自衛隊ではなく防衛軍と呼称されてたので、ここら辺どこまで現実と沿ってるのかかなり怪しいですが。

信号機は見た感じ旧型っぽいですがこんな激戦区の信号機変えたところで壊されちゃったら意味ないでしょ、という事でほっとかれてるのかもしれない。

ちょいと気になる所として、このシーンでは結梨ちゃんは匂いから一柳さんの感情の変化を読み取ってますが、前回だと一柳さんはあまり匂いがしなくてわからない、とも言っています。

一柳さん本人はお気楽だからだ、と言ってましたが…

恐らくそのシーンから1週間も経過してないと思うんですが、何故一柳さんの感情を読み取れるようになったのか、という疑問がありますかね。

激しく感情が変化したから、という事で理由付けもできますが案外結梨ちゃんと一柳さんの関係性の変化のせいかもしれませんね。

彼女の発生に一柳さんがどれほど関わってるのか不明なんで何とも言えませんが、最初は一柳さんの影響を強く受けていたために「似たような匂いが自分からしてたから感情が読めなかった」けど、時が経つにつれ結梨ちゃんの自我が発達し、別個の個体となって匂いも変化したからわかるようになった、とか。

2.街の明かりがとても綺麗ね

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

ブルーライトじゃねぇけども。

何気に登場しましたね、楓パパ。

前回の考察で楓さん一枚かんでたらそれはそれで面白いかな、と書きましたがどうやら完全に無関係だったみたいですね。

会話の内容からもあまり楓さんは御父上に連絡を取ってなかったようですし…これはこれで頻繁に連絡とってれば今回の事は未然に防げたかもねー、と思わんでもないですが…
年頃の娘さんと父親だし難しいのかねぇ。

そもそも楓さんって女の子大好きですがここら辺にも父親がなにがしかかかわってたりして。

このシーンで個人的に気になったのはパリに明かりが煌々と灯っている、というところですかね。

仮にHUGEが迫っているとしたらこんだけ明かりつけてたら目立ちますしねぇ。

日本でも都市部は割と普通に活動してるので、HUGEは内陸にはそこまで入り込んでないんじゃないか、という気がしますよ。ついでに言うと制空権も人類にある、という事なんでしょうね。

兵器の発達の過程とHUGEの発生方法を考えれば飛行型HUGEみたいなのが大量にいてもおかしくない気がしますが(現に飛んでるHUGEこの話でいっぱい出てきたし)案外大丈夫なんですかねぇ。

空から攻撃する場合爆弾なりなんなりが必要ですがHUGEはその手の武器はなく、自前の熱線とかしかなくて空飛びながらだとエネルギーの関係上撃てないので脅威ではない、とかそんな理由があるのかもしれませんが。

今までの描写を見ると、HUGEのネストは海にあるっぽいので航続距離の問題から内陸までは侵攻の手が及んでいない、という事も考えられますかね。

まぁ日本でも海岸以外で陥落地域になってるところ結構あったりするので、空がどうした、ではなく純粋にHUGE的に目標になってるのかなってないかの違いなのかもしれませんが。

3.グランギニョルとゲヘナ

この場面で他に気になったのは人造リリィの計画はゲヘナからの提案である、という発言があった事でしょうか。

前回から思ってたんですけど、この計画ってゲヘナ単独でできそうな気がするんですよね。

必要なHUGEの捕獲は所属のブーステッドリリィ使えばよいでしょうし、知識や製造ノウハウもゲヘナの方が優れているでしょうし、どうもCHARMメーカーであるグランギニョルと組む理由が見えないんですよねぇ。

大量生産しようとした場合に設備と金が足りないのでスポンサー兼製造元としてグランギニョルを選んだ、とかならなんとなくわかりますけども。

架空の話にはなっちゃいますが似たような例としてはガンダムシリーズにおけるサナリィで開発されたF70が製造能力が高いアナハイムでGキャノンとして生産された、とかがありますでしょうか。
政治的な理由とかもあるんだけどさ。

グランギニョル側としてみればCHARMの供給だけでなくリリィの供給までできるようになるという事は、メーカーとして優位に立てるどころか世界のパワーバランスを操作しうる提案な訳で、そりゃ乗るよね、と思いますかね。

余談ですが実験体に自我がある場合、今回のようなことが起こる事はゲヘナはある程度予想できてたでしょうし(安藤さんの件とか見ると気にしてない可能性もあるが)、最終的には脳改造か何かして自我を失わせる、というところまでが人造リリィの本来のプランだったんじゃーないかと思いますよ。

4.人かHUGEか

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

今回のメインテーマといえばこれですかねぇ。

結果を先に書けば「遺伝子的に人であると認められたものは由来の如何を問わず人とみなす」という国際条約があり、日本もそれを批准している。

検査の結果、結梨のゲノムは99.9%ヒトと同一であり、ヒトであることは明らかであるからHUGEではない、という事になるわけですが…

そもそも実験体はHUGEの幹細胞から作られたわけですし、ヒト化した時点でHUGEの遺伝子は機能を喪失しているといっても発生時点の繭の状態ではHUGE細胞が存在していたわけだから、やはり人間じゃないだろう。

と、私なら反論するかな、と思いましたね。

7話の繭が液状化していることからもその状態ではヒト化してないと思いますし。

この主張が通るかどうかはガーデン側の反証の有無、それを得たうえでのその後の議論によると思いますが、少なくとも時間稼ぎは出来ると思いますしねぇ。

政府の人もうちょっと粘っても良かったんじゃないの、と思いますがそうすると25分で話まとまらなくなるからなぁ。
超メタ発現。

そもそも人間か否かってかなりデリケートかつ科学的に論拠付けばいい、ってもんでもないと思うので1話でまとめるのはかなり無理があったんじゃないかなー、という気がしますよ。

またそもそも8話で結梨ちゃんの遺伝子は普通の人間すぎておかしい、と発言していたのは他ならぬ百由様なので、その点からもこの形での決着はちょっと無理があるかなー、と思いましたかね。

これが他の人の発言だったならこの展開でも違和感はそこまでなかったんじゃあ、と思いますが…
言ってる本人が疑問もってるからなぁ…

余談ですが作中20年前に制定された条約である、という発言があったのでちょっと調べてみたんですが現実にはこれと同じような条約は存在しないみたいでした。

一応それっぽいのとしては

ヒトゲノムと人権に関する世界宣言
ヒト遺伝情報に関する国際宣言

っていうのがありましたが、冒頭の文言が入ってないっぽいんですよねぇ。

因みにこの手のものが活発に議論されてたのは2000年代初頭位なので、そこから20年、という事を考えるとやはり2020年付近だよねアサルトリリィBOUQUET、とも思いましたが。

ついでに言うとヒトゲノムの解析が終わったのが2003年なんだそうです。
99.9%人間と等しい、というためにはゲノムの解析が必要なのでそれ以降の話なんだろうな、とも考えられますね。

あとこのシーン、地味にルーン文字が出てきてるんですがこれはあれですかね、リリィとしての能力を発現する遺伝子がありそれも解析されている、という事を意味してるんでしょうか。

だとするとリリィをよく輩出する家系的なのがあってもおかしくない…雨嘉さんとかまさにそれですね。

生まれながらにしてリリィという特権を得られるかどうかがある程度決まる、というのは物凄いディストピア感があって個人的には好きですよ、ええ。

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

私個人としては一柳さんの「結梨ちゃんは結梨ちゃんだ」でいいと思いますけどね。

そもそも本人に戦う意思がないしねぇ。

対話が出来るんだったらとりあえず話すってことでいいんじゃね?というのが個人的な考えなので。

普通のHUGEはそもそも対話とかどうとか以前に殺しにかかってくるのでそりゃ対抗しなけりゃならない、とは思いますが。

ただまぁそれじゃあ世間は納得しないよなぁ、というのも分かるんですけどねぇ。
ここら辺はもうちょっと深く掘り下げてもいい部分な気はするんですが、そうなると作品が変わりそうな気もするので…
アサルトリリィではなくフィロソフィーリリィとかになりそう。

中々難しいですね。

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

ここら辺の話を結梨ちゃんの方でやってる都合上、結果的に安藤さんの影が薄くなってるのは残念。

今回チラッと触れられましたが安藤さんはブーステッドリリィでまさに人とHUGEの間にいるような存在なんですが、ここら辺のテーマは今回の話ともろに被るからか、一番それっぽいのに触れられない、というちょっと残念な感じになっちゃいましたね。

リリィはHUGEと近い存在である、というテーマも夢結様の方でよりフューチャーされちゃって、こっちでも影薄くなっちゃってるんですよねぇ、安藤さん。

今までは夢結様はルナティックトランサーで美鈴様を殺してしまった(かもしれない)、という所が強調されていてHUGEと自分は同じようなものだ、というテーマは安藤さんの方でやってたからなぁ…

話の展開上夢結様と結梨ちゃんを重視するとどーしたってテーマがもろに被る安藤さんは触れられないよねぇ、というのは分かるんですが…恐らくリリィユーザーでも最古参の一人としてはこういう形になっちゃったのはちょっと残念っちゃー残念です。

その代わり超ネコ好き、という部分が強調されてはいますが…
今後戦闘面とかで活躍してくれるといいなぁ、安藤さん。

ただまぁどうもBOUQUETでは安藤さんはゲヘナと完全に切れてるっぽいのでそこは良かったかなぁ、と。
他の世界線だとそれっぽい任務に従事してたり、完全に無関係ではない感じでしたし。

基本的により優しい世界にはなってるよね、BOUQUET。

4.1個性は0.1%(雑学)

この件を調べてて知ったんですが、人間って隣の人と99.9%は遺伝子的には同一なんだそうです。
0.1%が個体差として出てるみたいですが、たったこれだけでそこまで変わるのか、と思うと興味深いですね。

また人間とチンパンジーの遺伝子は98.8%が同一なんだそうで。

ただこれってようは大きく異なる情報の部分をすべてばっさりカットしてその上で比較した場合に同一なのがこれ位、的な意味合いで必ずしも文面通りの意味とも言えないんだそうな。

また遺伝子的に少ししか違わないのに大きく形状と機能に差が出たり、逆に遺伝子的に全く異なるのに形状と機能はほぼ同一だったりとゲノムのどの部分がどう違うのか、というのはかなり重要な事柄らしいですね。

だとすると99.9%同じだからと言って人とするのはどうなの、と思いますが…まぁここら辺クッソ長くなるだろうしなぁ…

折角調べてみたのでメモ代わりに書いときますよ。

5.乙女心と秋の空

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

喫茶店でCHARM出すなよ、と思わんでもない。

今回ちょっと気になったんですけど、ローエングリンの面々って政府から結梨ちゃんはHUGEだと言われたけど、彼女は人間だ!と宣言する、というシーンがありますね。

これって前々回安全保障審査委員会が危惧していたことがまさに現実になっちゃってる、というように見えるんですがどうでしょう。

リリィは作戦において自己で判断する権限がある、との事ですが…ガーデンも政府もリリィ制御できてないじゃん、的な。

まぁ今回は非常に特殊な事例でしょうし、これがそのまま理事長代行が危惧していたリリィvs人類、という形になるとも思いませんが委員会の言ってる事ってある意味で正しいよねぇ、という事になっちゃうよなぁ、これ。

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

さらっと登場、ヘルヴォル&グラン・エプレ。

冬(今もそうだけども)に開始されるらしいアサルトリリィのソシャゲに出てくる面々がついに登場しましたね。
この後出るかわからないですけど、そもそも出てこないんじゃねぇか、と思っていたのでこれはうれしい。

ところで彼女たちが持ってる端末、スマホっぽいですが今まで持ってた人いましたっけ。
百合ヶ丘のがガラケーなのはやっぱりガーデンの方針なんですかねぇ。

しかしヘルヴォルはまだしもグラン・エプレの方はやる気をまるで感じないのがらしくていいですねぇ。

あまり関係ないんですけど、今回政府の高官の皆々様が戦闘の矢面に立つ代わりにリリィにはこのご時世にもかかわらず色々と便宜を図っている、的な事を言ってましたが背景とかを見ると切迫してる感がどうも薄い気がしなくもないです。

リリィが使う施設は優先的に整備されてる、って事なのかもしれませんけど都市部は割と今と変わらず機能してるし、甲州は元々田舎だし…

百合ヶ丘の近くは荒廃してるし自販機がどう考えてもメンテされてないし今回二人が逃げた場所は結構破壊されてたし、と切迫してる感じが全くないわけでもないんですがちともにょる。

6.勇気ある戦い

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アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

結梨ちゃん、空前絶後の大活躍。

縮地で海を渡るわ、一撃でHUGE屠るわと凄まじい強さを発揮してましたね。

この時にレアスキルとして縮地とフェイズトランセンデンスの同時発動、という複合レアスキルのようなこともやってましたし。

因みにレアスキルって早くても中学生くらいから、一柳さんはいまだに発動していない、という事からも生後恐らく1か月程度でサブスキルまで発動してるってのは規格外なんてもんじゃないですね。

そもそもリリィになったとしてもレアスキルって発動しないこともありますし、サブスキルも発動すること自体が割と珍しい、という代物ですし。

多分今までだと最短で両方発動したのはルドビコの来夢(カリスマと縮地もといインビジブルワンを入学後1か月くらいで発動。カリスマは元々あったものっぽい描写もある…というかこの子も普通の人類ではない)だと思いますがそれすらも大幅に凌駕するという。

そういう意味ではゲヘナ大勝利、という感じではありますねぇ。
ここまで有用な結果が出るとはおそらく誰も思ってなかったんじゃねーか、という気もしますよ。

ただまぁこれは恐らくこの状況、結梨ちゃんだからこそできた、という気もしなくもないのですが…

後何故この2つが発現したのか、というのも気になりますね。

フェイズトランセンデンスは前回ミリアムが使ってましたが縮地は使ってるところ多分見たことないですしねぇ。

そもそも縮地って出てきたの6話のレストア戦だけですし…何かこれ伏線になってるよーな気もしますよ。

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

HUGEもHUGEで凄い事やってますが。

標準装備の熱線ではなく、マギを直接照射するという超荒技をやってます。

HUGEはマギによってその存在を維持しているわけで、いうならば命を直で使って攻撃してる、というウルトラダイナマイトみたいなことやってますからねぇ、これ。

ゲーム的にいうと1回攻撃するたんびにHPゴリッと減る感じでしょうか。
盛大に外してるが。

…しかしこれ、見た目的にガオガイガーのソリタリーウェイブとか重力レンズとかを思い出しましたね。
勇者パースといい、前回の結梨ちゃんの戦闘シーンの最後の作画といい、結梨ちゃんの髪を下した際の見た目と髪の色がナデシコのラピス・ラズリっぽかったりあれは機体名に花使ってたけどアサルトリリィはタイトルに花使ってるよね、という事といいロボットアニメ好きな人が誰かいそうな気がしてならない。

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アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

グングニルからビームサーベル作ったりもしてますし。
シャイ〇ングフィンガーソード!

この直前にグングニルの刀身が青く輝き、マギクリスタルから大量のマギが発生していたっぽい事から察するに、恐らくやってる事はHUGEとほぼ同じなんじゃないか、という気がしますねぇ、これ。

グングニルは刀身にルーン文字が刻んであるので、その文字1つ1つからマギを膨大に放出している、という事なんじゃーないでしょうか。

確かラインバレルか何かで剣のように使う銃、とかありましたし。

グングニルの刀身という物質をマギに変換しているのか、とも思いましたが最終的に刀身はボロボロになりましたが残ったことからも、自らのマギを放出してるんじゃないかなぁ、思いましたよ。
刀身は残ったね、刀身は。

またこの一撃で結梨ちゃんは恐らくギガント級クラスのHUGEを葬ってますが、これはつまり一撃で決められればノインヴェルト戦術を用いずとも、HUGEがギガント級であろうとも倒せる、という事なんじゃないでしょうか。

ギガント級に対してノインヴェルト戦術を使う理由として攻撃力の他に、HUGEは特定のマギに対して耐性をつけることができる、という理由があるっぽい(一柳隊出撃します!参照)んですね。

なので単騎で強力なHUGEを倒すことは難しい、と。

逆に言ってしまえば耐性をつける前、それこそ初手に致死ダメージを与えることが出来るなら撃破は可能という事なんじゃないかな、と思ってましたが…どうもその通りっぽいですねぇ。
何気に一撃で撃破した人は今までもいることはいるんですがギャグパートっぽいところだったからなぁ…お元気ですかね、あくつ先生。

ただまぁこれ恐らく、個人のマギの限界放出量を遥かに超えてるわけで。
そして…

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アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

まさかの結梨ちゃん、退場。

まったく新しいリリィが出たことも驚きましたが、こんなに早く退場することになるとはこれまた予想してませんでしたねぇ…
主様もびっくりよ。

ただアサルトリリィBOUQUETって3話で1章の構成になっている(1~3話がシュッツエンゲルを結ぶまでの話、4~6話が一柳隊結成の話。ブルーレイでいうところの1巻で1章)みたいなので、9話で結梨ちゃんの話に決着がつくのはある程度予想もできましたが…

まさか退場してしまうとは。

一応この話の中では結梨ちゃんは人間、という事で落ち着きましたが仮にHUGEの要素が混ざっていた場合、マギ=命であるわけで、それを燃やし尽くしたが故の撃破、という感じですかねぇ…
まさに鬼神の躯に滾る魂。

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

何がえぐいってここよく見ると、最期まで持ってた部分だけ色が変わってなくて手形が付いてるんですよねぇ…

名前入りのキャラが死んだ(ように見える)のはこれが初めてじゃないですが、なかなか衝撃的でした。

夢結様は姉を、一柳さんは妹を失った訳で、期せずして生き残った者同士がパートナーになっている、というそれだけで業が深いとも思えるシュッツエンゲルになっちゃいましたね、一柳さん&夢結様。

因みにこの時点で一柳さんの髪飾りがなくなってますが、恐らく海で撃墜された際に落としたんだと思います。

多分海岸に流れ着いてるんじゃーないか、と思いますがさてどうなっていますのやら。

7.残ってると思われる伏線

恐らく10話からが最終章、今回が起承転結の転になる、という事だと思いますが大きく展開してきましたねぇ、アサルトリリィBOUQUEST。

で、今残ってる伏線をざっと考えてみると

1.美鈴様の生死
状況的に死んでる可能性が高そうですが、レストアHUGEに美鈴様の紋章が浮かんだり、ダインスレイフがマギクリスタルが青い状態で戻ってきたりと最近出番自体はありませんが美鈴様の影は常にちらほらとあるんですよねぇ。

今回もHUGEはマギに使われることはあってもマギを使う事はない、というシーンで美鈴様のルーン文字が浮かんだ魔力障壁のシーン出てきましたし、恐らく何かあるんでないか、と。

今回はネストと直結することでマギを無尽蔵に操る、と戦術的な動きを集団で見せてましたしなにがしかの知的生命体が裏にいるんじゃないか、という感じもするんですよねぇ。

捻りなく考えるとHUGE化した美鈴様、とかがいる可能性が高そうですが果たして。

2.一柳さんの実験

前々回百由様は一柳さんも実験に絡んでいる、と言ってましたがこれは結局何の実験だったんでしょうね?

また超個人的には一柳さんって補欠合格とは思えないほどリリィの才能にあふれている(というか超人じみてる)ところがあると思ってますが、これには何か理由があるんでしょうか?

3.リリィとしてのアイデンティティ

伏線っていう訳じゃないんですが、BOUQUET全体のテーマとしてこれがある気がします。

夢結様はレアスキルで狂暴化する自分はHUGEと変わらない、と言ってましたし、結梨ちゃんの話とかまさにそれですし。

またリリィとHUGEはマギという能力により存在しますが、前者はあくまでもHUGEに対しての抵抗力であるのに対して、HUGEは命そのもの、という大きな違いがあるように思います。

ゲノムを使う事で一応の説明はされてますが納得できるか、といわれるとすこしもにょるところがあるのでさらに掘り下げられそーな気もしますよ。

とりあえず思いついたのはこんな感じでしょうか。

あと公式サイトを見る限りでは楓さんの動向も気になる所ですね…
今回の件では思うところもあるでしょうし。

次回予告を見るに一柳さんはなんかもう荒み切っちゃってるみたいですし、今週の放送が楽しみですねぇ、これは。

7.1今日の神琳さん(疑惑)

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

今回も今回で結梨ちゃんがレアスキルでどうにかしてる海渡りをマギの障壁と重量軽減効果を使ってスピードは遅いながらも再現する、という応用力の高さを見せつけた一柳さんですが個人的にこのシーン気になったので。

このシーンで神琳は
「ネストからマギを供給されているという事は無尽蔵にマギを使えるという事だけど、まさか…」

と言ってるんですよね。

これって主語は誰なんでしょう。

少なくともあのシーンにおいてはHUGE以外にもう1人、ネストから供給を受けてそうな人がいるんですよね…

一瞬でマギを使いつくすはずのフェイズトランセンデンスを継続使用する、という不可思議な状況が目の前で展開されてるわけですし。

4.結梨の生死

結梨ちゃんですが何気に美鈴様と同じように遺体は確認されてないんですよね。

更にグングニルに手形が残ってましたが、前後の描写から察するに下から肉体が崩壊していくと思うので、手形が完全に残ってるのはなんかおかしい気がします。

またマギクリスタルが破壊されている事から、契約が切れてるかどうか=死んでるかどうかはCHARMの状態からは分かりませんし。

©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト
アサルトリリィBOUQUET 第9話より引用

また気になるシーンとしてこんなのがあります。

これって小型のHUGEに結梨ちゃんが手を振ってるシーンなんですが、結梨ちゃんはこれがHUGEである、という認識はなかったと思うんでそこはいいんですが。

これってつまり、HUGEはわざわざこの2人を確認しに来てるって事じゃないでしょうか。
特にネストに近づいた、といった理由もないのに。

周りが完全に包囲されていた、という状況も併せて考えるとこれはHUGEが結梨ちゃんを守り、迎えるために来た、とも見えるんじゃーないでしょうか。

更にネストから供給を受けているのだとしたら、彼女は仲間だと認識されているわけで、そんな存在をそのままにしておくんでしょうか。

結果的に戦う事にはなりましたが、彼女を迎えることが主目的だったとしたら、そして彼女の体がHUGE細胞により作られているのだとしたら、最悪復活も可能なのでは?

仮に美鈴様が迎え入れられてるとしたら彼女の居場所はありそうな気もしますが…

それよりなによりBOUQUETって割と優しい世界線だから救いがありそーな気がする!

何気にこの説の論拠って太字になってるところがでかいのでイマイチ自信ないんですよねぇ。
前回完全に外しましたし…でもそうなったらいいなぁ、とか。

7.2さらに余談ではございますが(予約)

アサルトリリィBOUQUETブルーレイ、全巻予約してみました。

どうも店舗特典はお店によって違うらしいんですが、とらのあな雨嘉と神琳ペアのタペストリーである、との事だったのでここにしましたよ。

…なんでしょうかね、壁に掛けられるようなものが来る気がしませんね。

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